5/3付けの日本経済新聞記事「アクティブ運用家の暗い未来」という記事において、現在の市場環境で恩恵を受けるのはインデックス運用のファンドであり、アクティブ運用のファンドはかなり高度な金融知識を駆使して更なるリターン獲得を求められている状況、だそうです。
5/3 日本経済新聞「アクティブ運用家の暗い未来」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN03H1M_T00C17A5000000/
記事内では「グローバル・コアリレーション・インデックス」というモルガンスタンレーが算出した指標を紹介しています。これは株式、債券、為替などの金融商品同士の値動きの相関性を指数にしたものだそうです。この指数が低い状態だと、経済は「リスクオン」の状態になりやすいそうで、現在は2003年以来で低い水準であり、一部のインデックスがドカンと下がっても、他のインデックスは異なる値動きをしやすい状況にあるため、異なる金融資産を持っていれば値下がりのダメージを一気に受けにくい状況にあるのでインデックス投資家は恩恵を受けやすい、と私は認識しました。
結論の一つとしては様々な金融資産と国際分散投資をする事で恩恵をうけやすい状況にある、という事なのでしょうか。それは今でもやっておりますというのがインデックスブロガーの方々かと思います。
もう一つのアクティブ運用の未来について、記事内では金融ハイテクを勉強しないと失業するかもしれないというヘッジファンド運用者の声を紹介している一方、伸びる個別銘柄選定が出来るファンドにとってはチャンスだという意見も紹介されています。
そんな意見を聞いて「ひふみ投信」が頭に浮かんでしまったのですが、それを踏まえると、インデックスファンドをいくつか持って、ひふみ投信を持っていれば更なる恩恵を受けられる、と考えるのはちょっと浅はかですが一方でちょっと期待してしまいました。
これも一過性かもしれない
私が2015年頃にインデックス投資を勉強し始めた時は、「グローバル経済化している今では国際分散投資のメリットは少ない」等の議論が行われていたと記憶していますが、一方で今回のような記事も出てくる状況です。さらに「グローバル・コアリレーション・インデックス」なる指標がどんな周期でどういう動きをする指数なのかがわからないので、盲目的にアクティブ運用の未来は暗いと悲観的になるのもちょっとさみしい気もします。
現在私はインデックスファンドとアクティブファンドを持っていて、特に違和感は無いので、この記事を受けて「よしインデックスファンドの割合を増やそう」という所までには至っていません。とりあえずは現在の状態を維持していく事が無難なのかと考えております。
以上です。