前回からの続き。今回は前回挙げた私の支出について、当時何故それらを支出していたか、もしくはもっと安くできるのに何故コスト削減が出来なかったのか、「表面的」な理由とそれに対する分析を行っていく事にする。ちなみにアイキャッチ画像はシャンプーしている私ではなく、脳内物質が「ブシャ~」っとでて快楽に浸っている私のイメージである。
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浪費している時の心理
私は家計の負担を軽くするために、色々と項出しを行い、あれが無駄だこれは金出し過ぎという事をやっていくうちに、様々な出費があると気付いた。ここであえて浪費ではなく、出費と書いたのは、財政改革前は浪費だと ...
1.タバコ:月20,700円削減
○支出理由:美味いから ○考察:一番支出を削るのにストレスを感じた項目であるが、美味いのでなかなか抜け出せずにいた。しかし子供が出来てお金が必要になった事、酒も飲んで、タバコも吸っている私に対し、妊娠中の妻から「私だけ我慢してお前何にも我慢してないだろ!」とキレ気味に言われた事で削減に着手。その節約効果は絶大であったが、当時はタバコがなくなったらストレスで死ぬと思っていた。
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【恐怖?】タバコは出費を呼び寄せるッ..!
ジャムぞうはかつて、1日に30本のタバコを吸っていたミドル級スモーカーでした。平日、休日関係なくです。 それによる出費はタバコ20本入り1箱460円とすると、 460円×1.5箱/日×3 ...
2.wimax:月4,169円削減
○支出理由:謎に夫婦で契約していたから ○考察:妻はルータータイプであったが、私は謎にUSBタイプであり、一番使えないタイプを契約していた。主にデスクトップPCの接続用に用いていたが、wifi接続機能がついていないためやむなく継続契約。しかし無線LANアダプタという偉大な発明を知り、速攻で解約する事にしたが、当時は当然だと思っていた。
3.携帯:月3,167円削減
○支出理由:適当なプラン選定だったから ○考察:これは格安SIMにする前、キャリア携帯時代の話であり、単にパケ放題から5GBプランに変えただけである。今は格安にした事でさらなる削減を実現。ただ当時は面倒であるし、パケ放題最高!という考えがあったのと、wifi接続の方法を知らなかった。
4.コーヒー:月3,000円削減
○支出理由:タバコが美味くなるから ○考察:うまくなるからね。仕方ないね。当然、当時は無くてはならないものと考えていた。
5.自動車保険:月2,500円削減
○支出理由:最初からついている事知らなかった。あと車に乗る頻度が低下したため ○考察:任意保険でダメージが大きくなる要素の一つ。車通勤なら必須だが、サンデードライバーでかつオンボロなので、もし事故ったら廃車にする方向で検討し、結局設定解除。
6.コンタクト:月2,450円
○支出理由:ワンデー好きだったため、あとネットで買える事を知らなかった ○考察:2weekは管理できそうにないという考えだったが、やってみると意外と適切に管理できる事が判明し、2weekに永住決定。緊急用にたまにワンデーも買うが。
7.化粧品(化粧水とかその他):月1,600円削減
○支出理由:皮膚バリア対策、ネットで買えると知らなかった ○考察:おっさんのくせに化粧水とかキモいと思われるかもしれないが、私は過去に「脂漏性皮膚炎」という皮膚と精神を破壊する皮膚病に罹患していた過去がある。その対処療法として適切な肌ケアが有効である事が判明し、自分の肌で実験しながらいくつもの商品を試し、自分に合った化粧水や保湿クリームを探求した。その結果「アラミスラボシリーズ」に落ち着き、11年にも及ぶ療養の結果、今では肌も落ち着いている。これもネットで格安価格で買える事を知らなかったのだ。
8.歯磨き粉:月1,200円削減
○支出理由:タバコのヤニで歯が黒くなるから ○考察:最近はやりのめっちゃ高い歯磨き粉。確かに効果は高いが、タバコを吸っているのですぐにまた着色する。穴が開いているバケツに水を入れ続けるような馬鹿げた行為だ。しかし当時は必要経費と思っていた。
9.ガソリン代:金額不明
○支出理由:ネットで買える事を知ら無かったのでわざわざデパートにいくため、運転好きのため ○考察:たとえば化粧品などはアラミスがある隣の県に行くため、往復で200㎞位の道を通っていた。運転好きのため買いに行く途中は脳内物質が「ブシャ~」とでており、「あ^~たまらねえぜ」「目当ての物も買えるはドライブもできるはで一石二鳥!ぎもぢ~」、と考えていた。コンタクトも同様で隣県にドライブして買いに行っていた。今でこそ無駄に思えるが、当時は必要経費だと思っていた。
客観的に見ると、「快楽の追及」、「無知」、「怠惰」に見えてくる
パッと見てみると、上記項目における支出理由は自分の目前の快楽を追及するため、安くする方法を知らなかったため、安くする情報はいくらでもあるのに探求しなかったため、という事に大別されると思う。しかしそれは今客観的に見ているからそう思えるのであって、当時は必要経費と思っていたし、何より食うに困ってはおらず、わざわざちまちまと経費削減等をする理由も見当たらずモチベーションも上がらなかったのだ。なにより慣れた生活を変えるのは面倒だ。例えば営業をした事がある人は遭遇したことがあるかもしれないが、ある物を使っている人に対し、より安くより良いものをおススメしても「いや~別に今困ってないからいらんよ」と言われる事がある。明らかに経済合理性が無いのに、いつも慣れている物を変えてしまう事はなんとなく面倒で恐いし、変化への抵抗があるのだ。上記項目に対する考察はあくまで私個人の、個人的な理由であり万人に共通する理由ではない。しかし目の前の快楽を優先してしまったり、変化を恐がる事は誰にでも生じうる心の動きである。それが何なのか把握しないと今後も浪費が増える恐れがある。
遅延割引と変化抵抗
そんなこんなで行動心理学という迷路に足を踏み入れてしまった。当初この学問はひたすら心理テストをしまくっている安直なものだと思っていたが甘かった。この学問は生物、哲学、数学、物理、社会、経済等々あらゆる学問をフル活用している変態的分野であり、理系なのに数学も物理も嫌いな私にはとても理解する自信がない。しかしとある本に私が浪費する心理を探るヒントのような概念があった。それが遅延割引と変化抵抗である。次回はその二つの概念について考察する。今の寝ぼけた頭ではとても考える自信がありません。おやすみなさい。