表題の様な事をふと思ったのは給与明細を見て、健康保険料が上がり、雇用保険料が下がっていたからである。私は組合健保なので協会健保よりは保険料が安いが、組合健保も解散している所が出始めている。理由は高齢者医療制度への上納金による負担が多く、健康保険組合が赤字になったためだ。私の組合も例にもれず経営が厳しく、協会健保よりは条件が良い組合健保を維持するために月2300円程の値上げと相成ったわけである。一方雇用保険料が0.8%から0.6%に引き下げられた理由としては以下を参照されたい。価格にしたら月▲300円くらいか。
雇用保険の保険料率はどうして引き下げに?5分で読める5分で読める雇用保険の基礎知識おさらい
http://www.macha-job.com/entry/2016/12/05/120000
雇用保険法等の一部を改正する法律案(概要)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/193-01.pdf
携帯電話を格安にして月▲3,000円となっていたのが、+2,300-300-3,000=▲1,000円となってしまった。
さらに厚生年金保険料率も9月から0.118%引き上げられ、格安にした家計への削減効果はゼロになってしまうのである(いずれも所得控除はあるが)。また自己責任だが昇給分もidecoにあててしまったので実質前年比まいなすだ。我が家はまだ「酒」が雑巾から搾れるからいいが、何とも、3歩進んで2歩下がるような感覚である。保険料の値上げは29年度9月までとされているが、どんどん年金受給者が増えている中で保険料を上げずにどうやってまかなうのか。
国民に無理やり納得させる方法
小泉進次郎氏らが提案する「こども保険」に気乗りしない理由
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51401
誰が負担するか知らぬが、上記記事のように3歩進んで2歩、3歩下がる方法は停滞感が感じられてしまうのできつい。かつて存在していたが、もう消滅した党が子供手当を作る際に年少扶養控除廃止と児童手当の地方負担分を活用した時と微妙に被る。ではどうすれば良いかというと世間的に通る方法は他にないのだろう。問題は誰がそれをやるかだが、小泉進次郎議員が主導する形で「こども保険」を提唱し始めた。これ、圧倒的人気を誇る小泉議員が「国民全体で子供を支えましょう!」と言えば、国民が納得するからと重鎮の人にやらされているんじゃないのかと邪推してしまう。ほんとなら人気議員は大変だ。小泉議員は農協改革の時のように「抵抗勢力」を作って国民の支持を得る方法が抜群にうまい。今回も「国民全体で子供の未来を支えよう」、「反対する人は子供の未来を奪っている」とまでは言わないだろうが、なんだかんだでうまくやりそうだ。
ちなみに現在子供一人、2~3年以内にもう一人を作り、典型的な核家族を作ろうとしている我が家からの要望は、「こども保険はいらん」「年金保険料上げずに手当だけ頂戴」だ。当り前である。人間誰しもお金をもらう方がうれしいのだ。しかもidecoとかいう国主導の年金減額を正当化するための政策にリスクをとってわざわざ乗ってあげているのだ。しかもそんな中子供を2人(予定)育て上げようとしている。それくらいのわがままは言っていいはず、かどうかは分からないが言いたい。
自民党青年部が率先して少子化を止めに入るパフォーマンスを行ったらどうでしょう
自民党の若手と育児、というと残念ながら我らが子育て世代に非常にイメージが悪い。原因は以下である。
宮崎健介元衆議院議員
上記氏名を打っている際に「衆議院議員」を「臭ギンギン」にタイプミスしてしまったが直さないでもいいかと思ったくらいの、当時話題になった「イグッ」休議員である。他の自民党若手議員はどのような心境なのであろうか。私は苦笑いするしかなかったが。
また結婚して育児を率先してやっている若手議員はどれくらいいるかは定かではないが、青年部の先生方の発言について、私が表題の様にどこか重みが無くとらえてしまうのは、どうも子育て世代代表として代弁してもらっている気がしないからなのだ。
そこで若手の子育て世代へのイメージ悪化等の現状を打破するために、ご自身とパートナーに生殖機能上の問題が無いのであれば、「自民党若手議員 年子5人組計画」を発表してみてはどうだろうか。「自民党若手は5年間毎年子供を作り、少子高齢化に率先して取り組みます!」、さらに小泉議員が「私は8人作ります!」「政界のビックダディになります!」とまで言えば国民は自民党若手への見方をガラッと変えるだろう。私に至ってはひれ伏し、選挙区は違えど「漢」と見込んで一票をぶち込みに行く。そして「先生」ではなく「長(おさ)」と呼ぶ。漢の中の漢。男族の族長に対し、敬意を表してこう呼ぶのだ「長(おっさ)!長(おっさ)!」。
ただそんな状況になっても、「こども保険はいらん」「年金保険料上げずに手当だけ頂戴」という主張が曲げないのでよろしくお願いします。