先日の日経記事ですが最近は女性への投資参加を促すイベントが多いそうです。
「投資入門、女子会気分で東証、兜町金運ツアー/貴金属でもイベント」
http://www.nikkei.com/article/DGKKASGD06H27_W7A600C1MM0000/お
DINKSが増えてきたり、子供が生まれても働きに出る女性が増えている一方、投資経験者は男性と比べてまだ少ないとの事。このようなセミナーはお金を稼ぐ女性にも資産運用に参加してもらう一助になると思います。
都心ではこのようなイベントは多いですが、地方では投資セミナーそのものがほぼなく、あったとしても証券会社により平日昼間に開催されるセミナーが多くて投資に触れる機会がほぼありません。そんな環境では、投資経験が無い夫婦が投資を始めるにあたって、どちらかが投資を検討してパートナーに提案して納得させなければなりませんが、私はどうやったっけという回顧録です。
妻氏に提案する前の外堀埋め
妻氏に投資を提案したのは私ですが、謀らずも以下の手順で外堀を埋めていく事になりました。これらの準備期間は約1年程です。
1.会社の給与体系を見せる
2.貯金スケジュールを見せる
3.投資本を見せる
4.投資ブログを見せる
5. 覚悟を見せる
浪費癖で騙されやすい私が投資をしたいといきなり言っても「あんた騙されてるよ」と一蹴されて終了であるため、投資に理解を示してもらうには、方法はどうあれ「夫の私も家計の事を頑張って考えてるよ」オーラを出す事が必要でした。
1.会社の給与体系をみせる
実際に自分のサラリーマン生活でどの程度の手取りかを把握しておくのは資産形成計画もたてやすいので良い事です。「このタイミングで子供が生まれて、このタイミングで大学卒業で~」とか自分の手取りがいくらかを見ながらシミュレーションしていくのは面白いですし。その際に将来自分がどんな生活を送りたいかという話題も出てくるので、そうなれば必要となるお金の話題も出てきて関心を持ってくれます。
私の場合は「廃屋となった農家を買い取り、リフォームして住む。そして豚と鶏を飼って肉を焼きまくるのだ」という、呑気でいくらかかるのかわからない事をいってましたけど。
2.貯金スケジュールを見せる
上とセットになりますが、簡単な貯金スケジュールを作成して二人で眺めます。「ひと月5万で、ボーナス時には20万~」とかを計算していき、「ここで子供が大学でいくらかかるから何万減って~」等を検討していきます。意外に少なくて大丈夫か、豚を買うとか言ってられない気になってきます。特に私は新しい車がほしいという動機の元で貯金スケジュールを立て始めましたが、車などを定期的に買い替えてたら資産は少なくなってしまいますし、さらに不安になってきます。
3.投資本を見せる
資産形成には貯金だけじゃなくて投資も必要かもしれない、あわよくば一獲千金も、と考えたら、図書館の投資本をあらから読んでいきます。その中のわかりやすい投資入門書2種類を妻に見せました。短期投資系と長期投資系です。我々は投資というと短期投資系を頭に思い浮かべており、かつその投資法がなんとなく怖いという認識をもっていたので、最初からバイアスがかかっていましたが、何にせよどちらが自分に向いているかを見てもらうのです。最初は読んですらくれないのかと思ってましたが、長期投資系の本を見て「方法はなんであれ効率的な資産形成にはリスクもあるけど投資は必要だ」という意見をもらったのはちょっとびっくりしました。(特に、ちょっと古いデータですが、平成16年厚生労働省の年金財政検証についてと老後資金の説明については、私も妻も「お、おおう、、。」という、「今のままだとまずいのではないか」という認識になりました。)
ただいきなりレベルの高い金融関連の本を見せたら逆に拒否反応と眠気が襲ってきてしまうでしょう。「ウォール街のランダムウォーカー」も最初は通して読む事はしんどかったですし、理解できている事も実際は少ないです。やっぱり「~入門」とか「~の始め方」系から入るのがよかったですね。
4.投資ブログを見せる
投資というと証券会社がやっているイメージでしたが、個人の人もリーマンしながら投資している例を見てもらうのも勉強になります。その中で暴落が来て、一時的にリスク資産が半分になっている人の記事を見せたりして、我が家のリスク資産の割合や投資額の話を進めていきます。
5.覚悟を見せる
ここまで来たら実際に投資方法や投資額について話を進めるのですが、始めるにあたって条件を付けて始めました。要するに私も頑張って資産形成をするぞ、という覚悟を見せるためです。
-
【インデックスファンド】投資入門は石橋を叩きまくりでした【ドルコスト】
初回の投稿で、「ある事」を条件に投資を始めたと書きましたが、「ある事」とは以下になります。 ・1年間、先取り現金貯蓄を継続できるか。 ・倹約によりさらなる余裕資金を生む事が出来たか 継続できる力、プラ ...
-
浪費している時の心理
私は家計の負担を軽くするために、色々と項出しを行い、あれが無駄だこれは金出し過ぎという事をやっていくうちに、様々な出費があると気付いた。ここであえて浪費ではなく、出費と書いたのは、財政改革前は浪費だと ...
最後は実践で勉強
上記の中で一番投資に関する興味をもってくれた手順は「投資本を見せる」でした。やはりプロの意見が一番です。私が説明しようにも、投資未経験者で浪費癖の男が投資について語っても説得力がないでしょう。さらに妻にはいっていませんが私は騙されやすく、かつて詐欺っぽい買い物をした事があります。かつての学生時代、女性へのアプローチがわからなかった私は今の妻をゲットするために「彼女をゲットするためのメルマガ」というものを2万円で買った事があります。その中には彼女を作るためのテクニックは2割程度で、残り8割はやたらと肉体関係に至った後のテクニックが無駄に書かれていましたが、「そこに至るまでの方法が知りたいんだよ!」と激昂。結局今となっても、「あのメルマガでためになった事は一切ない。あれは詐欺だった」という結論に至りました。そんな騙されやすい男がいくら投資の話を語っても、「ああねずみ講か」程度にしか思われないでしょう。金融リテラシーに加えて恋愛リテラシーも無い悲しい男の悲しい詐欺被害(?)体験記でした。
話がそれましたが、最初の一歩を踏み出す覚悟が夫婦でできてからはあとは魑魅魍魎、悪鬼羅刹が蠢く金融市場に足を踏み入れるだけです。投資を実際にしてみて、商品が、自分の金がどんな値動きをするのかを見る事が一番勉強になります。なんでも実践あるのみっていう結論です。
定期的にセミナーや報告会にも出席
最近ではidecoも始まってか、地方でも投資セミナーが開かれるようになりました。セゾン投信の報告会等でプロの話を聞くと面白いよと妻に出席を勧めてきました。子供も小さいので妻も渋っていましたが、出席無料かつケーキ無料という特典付きで出席を決めたという事もあります。
妻「う~ん、別に聞かなくてもねえ」
私「一緒に行くから。子供ぐずったら外につれてくよ」
妻「う~ん」
私「ケーキとコーヒー無料だってよ」
妻「じゃあ行くか」
このように女性向けには甘味を付与したら出席率が高くなるかもです。
まとめ
やはり投資経験が無いと一から情報収集して、財政もたて直すところから始めるなどと時間がかかりますが、家族共有の財産なのでそこは仕方がありません。すべての人が投資をする必要はないとおもいますが(年収2,000万で月の生活費が10万なら必要ないと思う)、時間をかけて二人で考え、「今の手取りなら将来に向けて行動を起こさないとまずいかもしれん」と認識したことは大きな前進です。とはいえこれが正解だったかはまだわからんので、引き続き実践しながらの勉強と、投資と貯蓄の種銭アップに向けた財政改革は継続していく必要がありますが。
以上です。
【最後まで読んで頂きありがとうございました。よければ応援のポチをよろしくお願いいたします。】
にほんブログ村
にほんブログ村