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愉しく投資を続けるために、しばらくは落ち着く事も必要か
何事も愉しくないと続かないもので、節約も投資も愉しくないと続けられそうにないのが我が家の性分である。妻氏は「食費を削るのはストレスになる」というので、3人暮らしの家庭では恐らく高めの食費を削ろうとは思 ...
上記記事にあるように、現在投資、金融の入門書を再読しているが、図書館にて有名な御二方の名前を見つけた。「ウォール街のランダムウォーカー」のバートン・マルキール、「敗者のゲーム」のチャールズ・エリスの共著であり、アインシュタインの言葉である「出来るだけシンプルに、しかし、シンプルすぎないように」を原理・原則にして書かれたのが本書「投資の大原則/人生を豊かにするためのヒント」である。
投資の専門書は得てして分厚い本であり、正直理解がおっつかずに眠くなってしまうのもので、ウォール街のランダムウォーカーも敗者のゲームも読破する事ばかりに熱心になってしまった。一方本書は数時間あればパラパラと読めて、そういえばこんなことも重要だと復習できるライトな内容であった。
全体は以下の5部構成である。
- まずは貯蓄
- シンプルな投資
- とにかく分散
- 大きな失敗はさける
- 二人が薦めるKISSポートフォリオ
まとめに超シンプルな投資方法、原著、謝辞、あとがきで締めくくっている。
倹約と分散投資による資産形成についてわかりやすく書かれており、具体的な投資方法に関してはインデックスファンドによる国際分散投資がメインである。アメリカか全世界かの疑問に関しても簡単なアドバイスをしてくれている。また両先生はアメリカ在住なので、税制や401kについてくる制度も日本とちょっと違うのではないか等、注意して読まないと混乱してしまう箇所もある。また今と比べてもETFの経費率がだいぶ高い(VTで0.29%)
面白かったのが老後資金形成はインデックスファンドの積立が無難と、繰り返し仰っているが、両先生ともインデックス投資だけではなく、個別銘柄投資も盛んに行っている事だ。お二人は退職資金を安全なインデックスファンドで運用しているが、一方でどちらかはバークシャー・ハサウェイの株を35年間もっており、売る気もないらしい。もう一方は中国の個別銘柄にも入れ込んでいて将来中国投資のどでかい話ができると信じているとの事。株価も毎日チェックしており、馬鹿げた事とはわかっちゃいるがやめられないそうだ。なんだか二人とも「マネーゲーム」がすごく好きで、投資を楽しんでいるという事が伝わってくる。私もその領域に達したい。
一方有効と思われる方法も状況や投資先によっては効果が無い事についても注意を促している(ドルコスト平均法の弱点など)。ふとした時にぱらぱら読んで落ち着きたい。
ただし売れなかったんでしょうか。もう絶版らしく中古しか出回っていないっぽいです。
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