先日保険を調べていたらこんなニュース見つけました。
「明治安田と住友生命、終身保険や学資保険など一部値上げ 4月以降に適用」
以下リンク産経ニュース 2017.2.23
http://www.sankei.com/economy/news/170223/ecn1702230026-n1.html
私が学資保険に加入するか悩んでいたのは今からちょうど一年前ですが、その時保険の窓口でフィナンシャルプランナーの方が「マイナス金利になり各種保険も厳しい」と仰っていたのを思い出しました。
ちなみに私の教育資金準備目標額は大学進学時1人1,000万円(仕送り含む)とかなりハードルを上げています。学資保険はその一部であり、「400万円くらいになればいいかな」と考えていました。
学資保険は教育資金確保の王道
2015年にソニー生命により行われた「子どもの教育資金と学資保険に関する調査 2015」によると、「子どもを大学等へ進学させるための教育資金を準備している方法(複数回答可)」において以下のような結果になっています。
※ソニー生命株式会社:「子どもの教育資金と学資保険に関する調査 2015」より引用
学資保険が1位、ついで銀行預金が2位になっています。2年前となると若干昔にもなりますが、やはり教育資金の準備については学資保険が多数と言えるでしょう。その上で冒頭のニュースになります。日銀がマイナス金利を発表してから保険会社の商品の運用について危惧する声がありましたが、それが現実のものとなってきたようです。
保険会社の運用方法については複雑で会社によって異なるので確実なことは言えませんがと、債権等を用いている場合が多く、その運用先の金利が下がるとなれば保険会社が我々から預かったお金も増えるスピードが鈍化します。それは今までと同じ期間中お金を預けていても、満期になった際にもらえるお金が減るという事です。
今回のニュースに出ていた2保険会社の返戻率はどの程度なのでしょうか。
1. 明治安田生命 「つみたて学資」
http://www.meijiyasuda.co.jp/find2/light/list/tumitategakushi/
・条件:30歳、男性、子供0歳、受取額300万円、満期15歳
→月々の保険金15,995円(返戻率104.1%)
2.住友生命 「スミセイのこどもすくすく保険」
http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/shouhin/sukusuku/#sec05
HPだけではよくわかりませんが、契約例では101.5%とあります。ただし上の明治安田さんとは条件が全然違うので単純比較はできません。詳しくは上記URLから。
実はこれが高いかどうかは判断はできません。過去の資料があれば比較できるのですが。
学資保険は私も検討したのですが、、。
かくいう私も子供が生まれた際は学資保険を検討したことがあり、さらに投資をかじり始めていたので、バランスファンドの積立も教育資金準備の選択肢に含めていました。学資保険の良い所は高い貯蓄性と万が一の際の保証がしっかりしているという認識でしたが、色々と種類があるため判断が難しく、「保険の窓口」へ相談に行くことにしました。
その際に勧められたのはO社の「R○○E」という商品でした。内容としては当時の資料が無いのでうろ覚えですがこんな感じでした。
・保険料:毎月1.5万円
・満期18歳
・死亡、医療保障付
・返戻率:約107%
保険元本は324万円、107%となると346万円で+22万円です。保証もついているしこれはいいのではないかと思いましたが、満期になる前の返戻額をみると80%になっていました。どうやら医療特約などを付けると学資保険というよりも終身保険という性格になるらしく、元本割れするとのことでした。子供のためには元本割れは避けたいので貯蓄性のみを重視して、もしもの時の保証は掛け捨て保険の死亡保障を増やすという選択肢もありかと思いましたが、貯蓄性を重視したとしても返戻率は110%そこそこです。う~んどうしようかと妻と相談を続ける日々でした。
バランスファンドの積立と掛け捨て保険の保証増額を選びました
結局毎月1.5万円をセゾングローバルバランスファンドで積立し、掛け捨て保険は500円ほど増額しました。これが正解かはいまでもわかりませんが、年率3%で運用できた場合は400万円を超す金額になるので単純に返戻率で言えば保険よりは増える金額は多いです。ただし投資は元本割れが発生する場合があります。仮に子供が18歳の時にリーマンショック級がドカンと来て資産が半分になったのでは「ごめんね」ではすみません。そこで基準価格が戻るまでの繋ぎとして現金も準備していこうという事で自分と妻を納得させました。
実は最後に保険の窓口で言われた事が決め手にもなっていました。
「最近はいわゆる貯蓄性の高い『学資保険』は減っています」「ここに10個余りの商品がありますが学資保険は1個だけであとは終身保険のような商品です」「昔は返戻率120%がザラだったんですけどねえ」と申し訳なさそうに答えていたのが印象に残っています。
とは言え投資は自己責任です。元本割れが発生しても子供が大学に行きたいと言ったら何としても資金は調達しなければなりませんので、現ナマや財形も合わせて貯蓄していきます。ただし娘よ、私立医学は奨学金借りてくれ。
※文中に投資商品についての記述がありますが、これらの投資を勧めるものではありません。投資するか否かは上記の通りご自分の判断でお願いいたします。
以上です