先日経鼻内視鏡検査を受けて胃や食道を診察してもらった。本稿ではその苦痛をお伝えしたいがその前に前置きを聞いて頂きたい。
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検査の結果は四年前と同じく逆流性食道炎だったが、ぱっと見、炎症を起こして白くなっている部分が四年前より拡大している。先生は「胃に良性のポリープがあって、食道の患部は直ちに悪影響は無いので基本経過観察だね〜」と仰った。医学に疎い私にとり、「ポリープ」と「直ちに影響はない」と言う気になるフレーズ不意討ち2連発でびびったがとにかく逆流性食道炎であることは間違いないらしく、胃酸を抑える薬を処方されたのであった。今の北海道の職場を変えて金輪際北国には近づかない様な人事を行わないと私にとり根本的な解決にはならなそうだ。
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話を戻すと内視鏡検査のキツさである。四年前に同じく逆流性食道炎で検査した時は麻酔で眠らされていたので全く覚えていない。起きたら検査は終わっていたが、眩暈と腹痛により2,3時間程横になっていた。
今回は初めから終わりまで意識有りだ。怖い。下の穴からまだしも上の穴から長い棒を挿入するのはいささか非日常に過ぎる。
看護士のお姉さんによる下馬評では経口内視鏡の苦痛を「10」とすると経鼻は「7」、麻酔で眠らされてからの方法は「0〜1」。怖いなら麻酔コースにすれば理想的だが、全身麻酔は予約の空きがないのと自動車の運転が出来ないため却下した。
検査手順(覚えている範囲)
1.胃酸の泡を抑える薬を飲み、鼻の通りを良くする薬を鼻腔内に塗布。苦い。
2.鼻腔内、喉頭部を開かせる麻酔を鼻腔内に投入。クッソ苦い。
3.左右どちらかの鼻腔が通りやすいか、シリコンのぷにぷにした棒で検査。右が通りやすいのでローションでぬるぬるにしてから鼻に挿入。このまま放置。
4.鼻にシリコンが刺さった間抜けな姿のまま検査室へ移動。
5.横向きになり、前掛けを首にかけられる。汚れない様にとのことだが、「え、戻すこともあんの?」と嫌な予感。
6.シリコンを鼻から抜き、経鼻カメラ準備。直径5mm程の長い管の先端はライトが点いて眩しく、電動こけしのごとく怪しくかつ艶かしく動いている。これもうエイリアンだろ。不安は加速していく。
7.挿入。意外にスルッと入っていく。
「…うん。うん。これなら大丈夫、うごぁあおおおおお?!」
カメラが喉元を通過した際に激しい嘔吐感に襲われる。待て待てと言う思いも虚しく黒光りしたそれは私の体内深くに侵入する。更に喉奥を通過時、更に胃内部に到達した際も。合計三度の激しい嘔吐感が。しかし胃の内容物は絶食により空なので唾液しか出ない。
この時点でもう帰りたいオーラがマックスだが検査なのでしばらく内部を偵察している。自分の胃内部の粘膜も観賞可能と言うオプション付きで気分が悪くなり半分白目になりながらカメラ映像を眺めていた。
8.胃を膨らませるために空気を注入するも、既に陵辱されてパワーもない私の口からはただゲップが屁の様に噴出している。
「ゲップ我慢していた方が早く終わりますよ〜」
と言うキツイアドバイスを受けて、一刻も早く帰りたい私はゲップを我慢。しかしキツイ。体内の異物感と、自分の意思とは関係なく胃が膨張していき、謎の満腹感で満たされていく中、貞子の様に半分白目になりながら呼吸をコントロールしなくてはならない。しかし目は何故かカメラ映像から離れない。
「はい、オッケー」
達成感の中で私は脱力してゲップを放出した。その後ズモモモモと体内からエイリアンが引き抜かれていくが、快感と不快感が半々入り交じった謎の不快感?を覚えた。
9.ゴボっとカメラが引き抜かれてから前掛けを見ると結構な量の唾液が。あと頬には涙が。診察結果は前述の通りだ。
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検査後について
カメラと共にパワーも引き抜かれた私は上の空で先生の説明を受ける。胃酸の分泌を抑える薬を処方され、待合室で待つ顔は徳川忠長に全てを奪われた藤木源之助のそれであった。
しかも空気を注入された影響で途切れなく屁が出て来る。人工的に注入された空気がmy intestineをぐるぐるしている。弛緩したexternal anal sphincterは抵抗も出来ず、私は藤木顔のまま、ただただ屁をたれるに任せていた。
料金は保険適用で約5000円。
検査後は一時間程食事が取れない。一時間後、暖かいお茶でようすを見るもまだ胃は痛みを感じる。しかし空腹は抑えられないのでラーメン屋に。あっさり系の鯛だしラーメンを大盛で食べたが胃の不快感は何故か増すばかりだ。
その後立ってられないので2時間程布団で横になる。平日なら午後から会社になぞまずいかんだろう。
目が覚めるとようやく痛みは取れ、私の長い1日は終わった。
次は絶対ラリホーにかけられる。
四年前に麻酔で眠らされた時は何ともなかったが、これほどとは。もうこれは受けたくない。人間ドックで受けることがあっても眠らされるコースを予約する。一本いくらコースかは忘れたけど、必ず眠らされる麻酔を指名する。オマカセはどの世界でもパネマジ。
て言うか経口内視鏡はどんだけキツイんだ?恐怖で弛緩していたexternal anal sphincterが収縮するのを感じた。
以上、お粗末様でした。
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